割れた歯の温存治療について CATEGORYマイクロスコープ精密治療
石川県 40歳 女性
20年ほど前に神経を抜いた左上第一臼歯なのですが、6年前に1度腫れたため3mixの治療を受けました。しかしその時の被せものが小さくあまりに物が詰まるので、昨年被せもののやり直しをしました。その少し前からその歯と隣の歯の間から臭いがしていたので虫歯かなと思っていたのですが、その時は虫歯はないということでした。
しかしやはりそこの歯茎からの臭いが続いたため約1年継続して原因を探ってもらうために通院していたところ、歯周病が進んでいるということで、2回目に歯肉の切除を大きくを行い歯の根っこが見えたところ、割れているといことがわかりました。
インターネットで調べてみると、基本的に割れた歯は抜歯になるということですが、顕微鏡治療で接着剤を使用すると温存できそうな治療があったのですが、中島歯科医院さんではそのような治療をやっていらっしゃいますか?(根の治療自体は6年前のままで行っていない状態です。)
担当医の回答
こんにちは。中嶋歯科医院の中嶋顕です。
ご相談のメールありがとうございます。
歯の根っこが折れてしまってお悩みなわけですね。
実際に拝見したわけではないので確実なことは申し上げられませんが、わかる範囲でお答えさせていただきます。
通常歯根破折は抜歯が治療法となってしまいます。
もし、どうしても抜歯以外の方法を試してみるとすれば、接着剤で修復する方法をとることになります。
ただしこの場合、一度抜歯して、接着後戻す(再植)に併用することになります。
当然割れている歯を接着して戻すため予後は悪いです。
このことを理解したうえで治療をするかどうかということになってしまいます。
何年くらいもてばいいか、そのあとだめになったあとの治療法になにを考えているかによってどういう治療を選択するか考えたほうがいいかもしれませんね。
実際に接着が不可能な場合もありますし、その歯の状態によって可能性は変わってきますので、参考程度にしていただけたらと思います。
またご質問やご心配なことがございましたら遠慮なくご連絡ください。
患者さまより>------------------------------------------------------------------------
中嶋先生
お忙しい中、丁寧にお返事くださってありがとうございました。
その後のことも視野に入れて治療を選択していくのが良いということですね。
参考になりました。ありがとうございます。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日