ダイレクトボンディング CATEGORY審美歯科
石川県 32歳 女性
こんにちは。
奥歯の銀歯がとれてしまいました。
次は白い歯にしたいのですが、有効な処置方法と治療費を教えてください。
奥歯なので白ければ細かな色の差異は気にしませんが、よく使う歯なので、強度、耐久は気になります。
また以前セレックで治療しました。
もともと痛みのなかった治療後の歯に時々痛みがあり、解決していないことと、舌の感触という点でこの治療を再度行うか迷っています。
ダイレクトボンディングという治療は削る範囲も少ないという話ですが、奥歯には不向きでしょうか?
担当医の回答
こんにちは。中嶋歯科医院の中嶋顕です。
ご相談のメールありがとうございます。
銀歯がとれたところの治療についてお悩みなわけですね。
いろいろと知識をお持ちなようなので、細かいことは抜きに結論からお話させていただきます。
もし疑問点がございましたらまたご連絡ください。
まず、奥歯にダイレクトボンディングが可能かどうかですが、技術的には可能です。
ただし、大臼歯と呼ばれる奥の2本の場合には強度の面からおすすめできません。
ようするに割れる可能性が高いということです。
セレックで以前治療されているとのことですが、セレックはセラミックのブロックを削りだしたものなので強度がある程度あります。
ダイレクトボンディングは強度からすると3分の1以下と考えてください。
セレックで治療したところに違和感、舌触りに問題があるとのことですが、これは適合(どれだけフィットしているか)と形態がセレックでは厳密にいかないため生じているのではないかと思われます。
セレックの欠点は適合、形態、色がそこそこにしかならないということです。
もしこの問題を解決したいのであれば、キャスタブルセラミック(削りだしではないセラミック)を使うとよいと思います。商品名でいうとe-max などです。適合、色ともに現段階では一番結果がだせる治療になります。
ただしセレックなどの削りだしのものよりは強度は劣りますが‥。かみ合わせによほどの問題がなければ十分な強度はございます。ちなみに費用は5万円ほどかかります。
もし細かい色を気にせずに、強度を追い求めるのであれば、ジルコニアという非常に硬いものを削りだしてつくる方法もございます。
完璧な材質など存在せず、その方のかみ合わせや歯の色、なにを優先するかによって治療につかう材質は変わってきますのでよく相談した上で納得してから治療されるといいと思いますよ。
またご質問がございましたら遠慮なくご連絡ください。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日