レントゲンと目視とマイクロなら100%歯根破折はわかるでしょうか? CATEGORYマイクロスコープ精密治療
石川県 45歳 男性
はじめまして。質問させて下さい。
レントゲンではわかりませんでしたが、他院で歯根破折かもと言われた者です。
1. レントゲンと目視とマイクロなら100%歯根破折はわかるでしょうか?
2. 1で無理な場合、CTなら100%歯根破折の診断は可能でしょうか?
担当医の回答
こんにちは。中嶋歯科医院の中嶋顕です。
ご相談のメールありがとうございます。
歯根破折かもしれないといわれたわけですね。
歯根破折は確かに割れかたによってはレントゲンには写ってこないことがございます。
分かりにくいかもしれませんが、レントゲンの照射方向と直角にわれている場合などは破折している線が写りません。
そのような場合、どのように診断するかについてご説明させていただきます。
もし、その歯がクラウンやコアといった補綴物(人工的な被せものや土台)がはいっていないようなら、マイクロスコープを用いて強拡大で見るのが一番信頼性があり確実だと思います。
もしクラウンやコアがはいっていて外せない状況にあり、マイクロスコープで確認することが困難な場合はCT検査を行うことになります。
CTはレントゲンと違い三次元的に見ることができるので破折している方向は関係なく診断することができます。
ただしCTはあくまで画像診断であり、また金属の被せものがはいっているとハレーションという反射をおこし鮮明な画像が得られないことがあり、マイクロスコープを用いた診断には到底かないません。
以上のことをふまえ、歯の状況に応じて、レントゲン、CT、マイクロスコープを使い分けて診断を行うことになります。
ちょっとややこしい説明になってしまい理解しづらくなってしまったかと思います。
また疑問点やご質問がございましたら遠慮なくご連絡ください。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日