インプラント リスク デメリット|お悩み歯科相談(記事)|石川県金沢市東山でインプラント行なう歯医者 中嶋歯科医院

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お悩み歯科相談

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インプラント リスク デメリット CATEGORY未指定

金沢市 38歳 男性

宜しくお願い致します。

□相談したい歯の部位は下記3本です

・左上1番 14年前に自由診療差し歯→現在に至る
・右上1番 14年前に自由診療差し歯→5年後に取れ、保険診療差し歯に交換→つい最近また取れ、土台の歯にヒビがあるそうで、抜歯→現在仮状態として、入れ歯装着
・右上2番 14年前に自由診療差し歯→現在に至る

□相談内容

仮状態の入れ歯にしている右上1番の歯を両サイドがバージンではないので計3本の保険診療ブリッジにするか、右上1番のみインプラント治療にするか悩んでいます。
左上1番と右上2番の差し歯が寿命に近づいているのであれば、まさにブリッジが良いタイミングなのかとも思うのですが。
ブリッジを選んだ場合、保険診療にしたい理由は次の通りです。
3本の上部構造を2本のアンカーで支える固定構造上と、傷みやすい前歯であることを考慮すると、数年でダメになる可能性が高いと思うからです。
ですので、ブリッジの場合、独立差し歯よりも一生のうちに繰り返し製作することが予想される為、一回当たりの製作費を少しでも抑えたいからです。
 仮に、左上1番と右上2番の差し歯の寿命がまだ数年期待できるのであれば、今までの差し歯のように外れてしまうリスクの少ないインプラントも選択肢に入れたいです。
しかし数年後、両サイドのどちらか、若しくは両方とも歯土台が割れて差し歯が不可となった場合、選べる治療メニューは何と何があるでしょうか。
真ん中の右上1番をインプラントにするので、保険診療ブリッジはできなくなり、自由診療しか選べないのでしょうか。
若しくは、インプラントの下部構造を使って可能なのでしょうか。
今回のインプラント費は工面できますが、その他の歯にあっては工面できるかどうかわからないので、心配です。
インプラントという治療法自体にも、術後痛みがないかどうか、上部構造は消耗品としても、下部構造は何年もつのか等、わからないことがたくさんあり、ネットで調べているだけでは判断できません。
まだ御医院に伺えるかどうか決めかねている状態ですが、経験豊かな専門医さんからのアドバイスが頂けると大変助かりありがたいです。

担当医の回答

こんにちは。中嶋歯科医院の中嶋顕です。
ご相談のメールありがとうございます。
ご丁寧な説明ありがとうございます。
さて、ご説明しなければいけないことがたくさんございますので順番にお答えさせていただきます。
まず、根本的な問題ですが、1本歯を失った場合に、3つの歯冠を2本で支えるブリッジとインプラントをいれてそれぞれの歯を独立させる場合とどちらが成功率が高いかという話しをさせていただきます。
歯がない部分の両サイドの歯(ブリッジの土台になる歯)が生活歯(神経があること)であれば、ブリッジとインプラントの10年成功率には、ほとんど差はないとある文献で報告されています。
両サイドの歯が失活歯(神経がないこと)であれば、インプラントのほうが10年成功率は高いと報告されています。
もちろん土台となる歯の状態によってブリッジとインプラントの差は変わってきます。いたみの激しい歯にブリッジをかけることは、負担が大きすぎることがございますからね。
しかし数年後、両サイドのどちらか、若しくは両方とも歯土台が割れて差し歯が不可となった場合、選べる治療メニューは何と何があるでしょうか。
真ん中の右上1番をインプラントにするので、保険診療ブリッジはできなくなり、自由診療しか選べないのでしょうか。

→現在のインプラントの世界的に標準的な治療では、天然歯(自分の歯)とインプラントを連結することは避けるべきとされています。理由はインプラントも天然歯も生存率が下がってしまうからです。このことから、インプラントの隣の歯がだめになった場合インプラント治療が第一選択となります。
保険治療でのブリッジは残念ながら適応されません。

インプラントという治療法自体にも、術後痛みがないかどうか、上部構造は消耗品としても、下部構造は何年もつのか

→インプラント治療の痛みは、抜歯にくらべて非常に少ないとおっしゃる方がほとんどです。心配することはないですよ。また最近では機器の開発や技術が進んだこと、手術時間が短縮されたことから飛躍的に患者さまの術中、術後の負担が少なくなっております。
インプラントの生存率は10年という期間でみた場合には95~97%くらいと、信頼できるいくつかの文献で報告されています。もちろんメンテナンスの有無や、骨造成をおこなったかどうかによって結果は違ってきます。
条件のよい安全な症例に限っていえばもう少し成功率は高くなります。現在のインプラントは約40年の歴史があるので、もちろん10年以降のデータもございますが、文献によって差があります。

実際に拝見していないので、はっきりしたお答えができないので、確実に言える一般的なことのみお答えさせていただきました。
インプラントはメリットは多い治療法ですが、もちろんリスクやデメリットもございますので、その患者様の状態に応じてメリットとデメリットを天秤にかけてブリッジにするかインプラントにするかを選択すべきだと思います。
ひとつ理解していただきたいのは、決してどちらがいい悪いではないということです。
ご自身の状態をよく理解して、納得いくまで説明を受けてご自身で治療法を選択されるといいと思いますよ。
またご質問やご心配なことがございましたら遠慮なくご連絡ください。

記事監修:院長 浦井 一樹

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  • 1983(昭和58)年10月16日

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