顎関節症と虫歯の治療のどちらを優先させるか? CATEGORY未指定
徳島県 30歳 女性
上の親知らずが両側2本とも斜めに生えていて、抜歯のために歯科にかかったところ、以前より顎関節症の症状もあったので、そちらも診ていただくことになりました。
顎関節症の治療としてはマウスピースの装着ということですが、虫歯も何本かあるので、先に虫歯治療をして、親知らずの抜歯をしてから、マウスピースを作成することになりました。ですので、今は虫歯治療を行っていますが、口が縦に指2~3本入るぐらいは開くのですが、治療が長くなると、顎がだるくなって痛くなってきて我慢できなくなります。
虫歯を治して、抜歯してからでないと、かみ合わせや歯並びが微妙に変わってくるそうで、その度にマウスピースを作り直さないといけないことになるので、そちらを先に行っているようですが、長時間口を開けておくのがとても苦痛です。
何よりも顎関節症の治療を優先するべきではないのでしょうか。
顎関節が落ち着いてから、虫歯の治療、親知らずの抜歯でもいいような気がしますが…。
(鎮痛剤や筋弛緩剤の投与もしていただきましたが、あまり効果はありませんでした)
担当医の回答
こんにちは。中嶋歯科医院の中嶋顕です。
ご相談のメールありがとうございます。
顎関節症の治療方針でお悩みなわけですね。
顎関節症と虫歯の治療のどちらを優先させるかは、その状況や症状によって変わってきます。お話をうかがうかぎりは私も顎関節症の治療を優先させてから虫歯の治療を行うほうがよいのではないかと思います。
理由は、長時間の歯科治療による開口が顎関節症を悪化させる原因になる可能性があるからです。
マウスピースは後で作り直すことにさほどの抵抗はございませんが、関節を悪化させてしまうことは避けたいですからね。
もしかすると、治療の際に顎がだるくなっていることに担当の先生はお気づきでないのではないでしょうか。
いちど治療で口を開けていることがつらいことをご相談なさってみてはいかがでしょうか。
きっと顎関節症の治療を優先してくれますよ。歯医者だって患者さんにつらい思いをしてほしくないと思っているわけですからね。
またご心配なことやご質問がございましたら遠慮なくご連絡ください。
- 記事監修:中嶋 顕
-
略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
-
所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
-
略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
-
所属
-
生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日