金沢市 就寝時のくいしばり 治療 CATEGORY未指定
金沢市 40歳 女性
喰いしばりについての相談です。よろしくおねがいします。
2~3年前から奥歯の上の歯が減ってきました。歯科へ行くのですがよくなりません。どうも原因が就寝時の喰いしばりのようだと診断されました。いくつかの 歯科にかかったのですが、いっこうによくならず困っています・・・
ある歯科へ行ったのですがマウスピースをはめるだけで歯の減った箇所は治療がしてもらえずよくなりません。治療費も高額でしたので途中でやめてしまいました。このままだと歯が無くなってしまうのではないかと心配です。
この減っていく歯の進行を止めれるのか、治療すればよくなるのかおうかがいしたいのです。よろしくお願いします。
担当医の回答
こんにちは。中嶋歯科医院の中嶋顕です。
ご相談のメールありがとうございます。
ご相談の内容にお答えさせていただきます。
就寝時のくいしばりでお困りなわけですね。どんどん歯が減っていくことでご心配されるお気持ちはよくわかります。
まず、くいしばりの悪影響についてご説明させていただきます。
就寝時のくいしばりは、異常な力が歯および歯周組織(歯肉、歯を支えている骨)、顎関節、顔や顎や首の筋肉にかかってきます。このことにより、歯がすり減ったり、知覚過敏(歯がしみやすくなる)、歯周病(歯がぐらつくなど)、顎関節症(顎の関節が痛いなど)、頭痛、筋肉のこりや痛みなどをひき起こします。おそらくこの中のいくつかがもうすでに現れているのではないでしょうか。
夜間のくいしばりに関しては、体全体として考えた場合には必要だから行われていると言われていますし、実際にくいしばり自体をとめることはできません。ただしその程度があまりにも強く、上記のような症状がおこってしまう場合には、くいしばりをおこしても症状がでにくいように、また歯のすりへりなどの進行の速度を緩めるようにしていくのが治療方針となります。
実際にはマウスピースをいれることで、その力の量や方向をコントロールすることが行われます。
ここで勘違いしてはならないのが、マウスピースをいれてもくいしばりはとまらないということです。そのようなことを理解した上で行う予防をかねた地道な治療です。
ただしやるとやらないでは大違い(とくに何年かしたときに差がでるとお考えください)なので、しっかり作製したものを長く使用することをお勧めします。ちなみに治療は保険治療なのでそれほど高額にはならないとおもうのですが‥
ちなみに歯の減った箇所を埋めるかどうかですが、状況によって判断すべきものです。
骨より硬い歯が、自然とすりへってしまうようなところに単純に人工の詰め物をしてもすぐにとれてしまいますし、逆に悪さをすることもございますから。すり減った部位と状況や症状、マウスピースを使用するかどうかなどを相談して、よく話し合った上で治療するかどうか決めるべきだと思いますよ。
またほかにご心配なことがございましたら遠慮なくご連絡ください。失礼します。
患者様より>---------------------------------------------------------
先日ご相談させていただきました。
さっそく 丁寧なメールをいただきました。ありがとうございます。
一度 そちらへ伺ってご相談をしたいと思います。また その際はヨロシクお願いします。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日