滑舌 構音障害 CATEGORY小児歯科
石川県 3歳11ヶ月 男の子
3歳11ヶ月の男の子のことでご相談させてください。
3歳児検診時、滑舌の検査でひっかかりました(具体的には、”リンゴ”が”ディンゴ”、”きみ”が””ちみ”となるような感じです)。
半年ほど様子を見てきたのですが、どうしても直らず、本人も母親である私以外には、自分の話している内容が伝わらない時があるとわかるようで悲しい思いをさせてしまっています。
もう少し様子をみるべきでしょうか、あるいは、すこしでも早く口腔外科で調べて頂き、場合によっては手術を検討したほうがよろしいでしょうか。
アドバイスをどうぞ宜しくお願い申し上げます。
担当医の回答
こんにちは。中嶋歯科医院の中嶋顕です。
ご相談のメールありがとうございます。
お子様の言葉でお悩みとのことですね。
構音障害には,大きく分けて3つのものがあります。
1つは機能的構音障害で,構音障害を説明できるような器官の異常がないものをいいます。
2つめは器質性構音障害です。先天的に上口唇や口蓋に裂のある口蓋裂や粘膜下口蓋裂などのように構音器官の形態に異常のあるものについて適切な対応がなされなかった生じるものです。
3つめが運動性構音障害で,中枢から末梢神経に至るいずれかの病変による構音器官の運動障害で起きる構音障害です。 また日本語の言語は4歳から6歳前後で完成するといわれています。
現在お子さんが4歳前とのことなので、今後言語がはっきりしてくることも考えられると思いますが、ご心配であれば、一度口腔外科を受診し診てもらったほうが安心かと思います。
もしも、お口の中に問題があるのであれば、手術的に改善してあげる必要が出るかもしれません。
お口の中に問題がなければ、もう少し様子を見ながら、必要があれば言語療法士による言語治療で改善させることもできるかと思います。
まずは、原因になるものがないかだけでも診断をうけられてはいかがでしょうか。
あとは、現時点では、お子さんの言葉を否定したり、言い直させたりすることをあまり行うと、お子さんの精神的障害がでてお話しすることが嫌いになってしますことがあるので、何を話しているか耳を傾け、理解してあげ、正しい発音をよく聞かせてあげることをしてあげてくださいね。
患者様より>----------------------------------------------------------------
中嶋 顕先生
御世話になります。
ご多忙の中、丁寧にご回答いただきましてありがとうございました。
一度口腔外科を受診する決心がつきました。
大変感謝しております。
本当にどうもありがとうございました。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日