子供の治療のことで相談です。3歳で歯科麻酔というのが不安で仕方ありません。 CATEGORY虫歯治療、小児歯科
沖縄県島尻郡南風原町 40代 女性
3才の息子の事でご相談させてください。
昨年末に前歯二本を強打し、その2週間後から歯が変色しました。一軒目の歯医者では様子見と言われ、二軒目の歯医者では神経のチェックを行い、死んでしまった神経は麻酔なしで取られました。根本側の辛うじて生きている神経は後日麻酔をして取ると言われました。
永久歯に影響を与えないためにも神経を取る必要があるのは理解したのですが、3才に麻酔というのが不安で仕方ありません。
数年前の福岡の歯科医院による麻酔事故が思い出されます。
ネットで検索した歯科論文によると、アレルギー持ちの場合アナフィラキシーショックの危険が高まるとあり、うちの息子は今のところアレルギーはありませんが、アレルギーテストをしたわけではないので正確にはアレルギーがあるかは不明です。
今は穴があけられた歯の裏側を仮の蓋で閉じている状態です。
このような処置は一般的なのでしょうか。
3才に歯科麻酔は大丈夫なのでしょうか。
お忙しいところ申し訳ありませんが、ご教示よろしくお願いいたします。
担当医の回答
ご相談のメールありがとうございます。
中嶋歯科医院の浦井です。
神経を取る治療は治療回数もかかりますし、大変な思いをされていますよね。お子様の初めての歯科麻酔がとても不安なのですね、お気持ちお察しします。
3歳のお子様に歯科麻酔を行うことについてですが、当院でも3歳のお子様に歯科麻酔を使用し治療することは日常的にあります。一般的に臨床の現場で行われている対応かと思います。
しかし、初めて麻酔を行う場合は、おっしゃるようにアレルギーのリスクを考えなければいけません。アレルギー性のショックが生じること自体は非常にまれなことですが、担当医の先生にアレルギーが起こった場合に対応していただけるか確認しておくことをお勧めします。ご納得の上で治療を勧められるのがよろしいと思います。
歯を強打するなど外傷により歯の神経を損傷した場合、神経をとることは適切な処置だと思います。外傷後に歯の変色を生じている今回の状況を考えますと、神経の自然回復は難しいものと思われます。
また神経を取る処置を根管治療(こんかんちりょう)と呼びますが、治療途中の状態で仮の蓋をするのは一般的な対応です。ご心配な状態ではありません。
参考になれば幸いです。他にも何かお聞きになりたいことがございましたらメールでも結構ですので気軽にお聞きくださいね。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日