虫歯になりにくいつめものは何になりますでしょうか? CATEGORY未指定
石川県 42歳 男性
10年ほど前に別医院で治療した銀歯部分がおそらく虫歯になっていると感じております。
治療したのでその部分は虫歯にならないと思い込んでいました。
再治療後につめものをする場合、虫歯になりにくいつめものは何になりますでしょうか?
できれば、削らずに極力痛みを避けて治療はしたいと思っています。
また、麻酔をする際に、表面麻酔もおこなっておりますでしょうか?
宜しくお願い致します。
担当医の回答
こんにちは。ご相談のメールありがとうございます。
一度治療した歯が再び虫歯になり今後の治療についてお悩みなのですね。実際に拝見したわけではないので確実なことは申し上げられませんが分かる範囲でお答え致しますね。
もし虫歯になっている所を削らずに薬か何かを詰めるだけの治療を思い描いておられるなら、現在確立されている歯科医療の観点では将来虫歯が再発するリスクが残ると言わざるを得ません。虫歯になった所を必要最小限の範囲で除去するのが最善の治療と考えます。型を取って治す場合、虫歯の範囲によって部分的に詰める治療(インレー)と、歯全体に被せる治療(クラウン)の区別をしています。
虫歯を取った後の詰め物の材質は、少し専門的な話になりますが保険治療では12%金銀パラジウム合金、コンポジットレジン、CADCAM冠、過去にはアマルガムなどがあり、自由診療ではセラミック、ハイブリッド、純度の高い金合金などがあります。もともと銀歯であったなら12%金銀パラジウム合金だった可能性が高いです。材質によって、耐久性、審美性、アレルギーリスクといった違いがあるので、主治医の先生と相談して決めるのが良いと思います。治療後の虫歯になりにくさはに関しては、適合性(いかにピタッと合うか)が大切になります。これは治療技術や型を取る印象材の精度、そして技工技術による所が大きいです。
詰め物の種類以外にも、虫歯の再発予防には大切なことがあります。ご存知かも知れませんがご自身で正しい歯の清掃をすること(セルフケア)と、定期的に歯科医院でチェックを受けてプロによる清掃をすること(プロフェッショナルケア)です。虫歯の再発があったことから考えて、生活習慣や歯のケアなどに問題がなかったか見直してみてはいかがでしょうか。
最後になりましたが当院でも麻酔の前に表面麻酔をしております。表面麻酔を効かせてから電動の麻酔器で人の手では出来ないくらいのゆっくりとした速度で麻酔液を注入することで麻酔の痛みを少なくすることが可能です。
お口を拝見させて頂いておりませんので、一般的な話になりましたが十分な回答になりましたでしょうか。ご相談やご心配なことがございましたら、またメールでも構いませんのでご遠慮なくご連絡ください。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日