前歯の隣に矮小歯があって すきっ歯に見えてしまいます CATEGORY審美歯科、矯正歯科

担当医の回答

ご相談のメールありがとうございます

中嶋歯科医院の浦井です。お返事が遅くなりすいませんでした。

前歯の矮小歯、歯並びの改善についてのご相談ですね。実際のお口を拝見していませんので一般的なお話になりますが、治療方法についていくつか考えられることを順番にお答えしていきますね。

まず、矮小歯の治療についてですが、矮小歯の生えている位置、前後に生えている歯との位置関係などを考慮して治療方法を決定していきます。具体的にはすきっ歯に見えている部分を被せ物などで治すか、矯正治療で歯を動かして隙間をうめるかという方向になります。

歯の形を変えて治す方法の一つ目は、ダイレクトボンディングという方法です。わずかな歯の形態の修正であればこの方法で治すことが可能です。これは虫歯治療に使用するレジンという材料を用いて隙間を埋める方法です。治療期間が短く、２、３回の治療で対応することができます。早く治療完了でき、コストもあまりかからない方法ですが、欠点としては歯の形の大きな変更は難しいこと、樹脂を詰める方法なので取れることがある点、時間とともに樹脂に着色が生じ審美的に劣化していく点です。

二つ目は歯にかぶせものを入れてすきっ歯を改善する方法です。歯を少し削ってかぶせものを入れるのですが、被せる材料によって保険のものと自費のものがあります。削ることをお許しいただく必要がありますが、歯型をとって模型の上で形を作るのである程度理想的な形に治すことができます。また、セラミックで被せる場合は着色がほとんど生じずきれいな状態で使用することができます。被せ物の治療の場合、４～５回程度でおえられると思います。

被せる以外の別の方法としては矯正という方法が考えられます。歯並びを動かしてすきっ歯を治していきます。歯を削らないでもできる方法ですが、歯の形そのものは変わらないので矮小歯のままの状態で歯並びを完成させることになる点は注意が必要です。また、原則矯正は上下の歯を同時に触るものなので、やる場合は上下の矯正治療が必要になるとお考え下さい。メリットとしては、歯並びの問題も同時に解決できる点ですね。ただ、矯正治療は自費の診療になる点、数年の時間を要する点はお知り置きくださいね。

お口の状態を見せていただけましたらより詳しく治療プランについてご説明できますので、ご相談だけでも一度いらしていただければと思います。

他にも疑問点や心配な点はいつでもメールでお聞きくださいね。