虫歯の治療後の痛みについてお伺いしたくメールしました。 CATEGORY虫歯治療
大阪 30代 女性
虫歯の治療後の痛みについてお伺いしたくメールしました。
今年のゴールデンウィークあたりに右の上奥歯が痛くなり、深い虫歯の治療をしていただきました。その治療の際、反対側(左)の歯も痛くなり訴えましたが、気のせいだろうと言われたました。その後気になり1週間後に別の歯科へ行き、レントゲンまで撮ってみていただきましたが虫歯ではないと言われました。
しかし、数ヶ月経っても痛みは引かず、気になったので再度一件目の歯科へ行くと虫歯だと言われました。これもまた深い虫歯みたいです。
先生にお伺いしたいのは、2点あります。
①こういったことはよくあるのかと言うこと。
②治療方針は削って→神経保護の薬を塗ってセメント詰める→2週間ほど見る。痛みあれば来てね。と言われました。削った当日なのですが、麻酔が切れてズキズキ痛みます。様子を見たほうがいいか、受診したほうがいいかお聴きしたいです。
担当医の回答
ご相談のメールありがとうございます。
中嶋歯科医院の浦井です。
いただいたご質問について順番に考えられることをご説明していきますね。
左の歯の痛みに関してですが銀歯などの修復物の入っていた歯でしょうか。金属の修復物が入っていると、レントゲンでは銀歯の内部を撮影できない(金属がレントゲンを遮断してしまい、画像ができないのです。)のでその部分に生じている虫歯が観察できない可能性があります。数か月の間に急に進行して重症化したということは考えにくいですから、状況から考えますと担当の先生の診断が精密にできていなかったのではないかと思われます。
二件目の先生がレントゲンを撮影したうえで虫歯ではないと判断したということですが、先ほど言った通り、虫歯を観察できない状況があったとすると、レントゲンでも虫歯の発見が難しかった可能性が考えられます。1件目の先生のところで虫歯の診断がついたことについても、レントゲンを撮影する角度がかわれば画像もかわりますので発見できなかった虫歯が発見できた、ということが考えられます。
ただそういったことがよくあることか、と言われますと正直多くはないと思います。今回は明らかに痛みを生じているわけですから何らかの異常があってしかるべきと、最初から疑って診断する必要があると考えます。となるとレントゲンを1枚撮って異常が無ければ、角度を変えて再度レントゲンを撮影したり、ほかの臨床検査を追加で行うなど診断の精度を上げることをしてもよかったのでは、というのが個人の見解ですね。
ただ、状況によっては発見の難しい虫歯があるということはお知り置きいただければと思います。
また、術後に痛みが続いてる状況についてですが、一度受診されたほうが良いと思います。経過をみて改善してくる痛みなのか、経過をみずに痛みを取る治療をすぐに行うべきなのかの判断を担当の先生にしていただいたほうがよいと思います。
末筆ながら一日も早く症状が良くなることを願っています。他にも心配な点はいつでもメールでお聞きくださいね
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日