左下7番の歯についてです。歯茎が腫れたため歯科医に相談したところ、抜歯と言われました。入れ歯も考えています。どのような入れ歯になるのでしょうか。 CATEGORY虫歯治療、インプラント
50代 女性
左下7番の歯についてです。この歯は神経はなく、銀の被せ物をしています。最近、歯茎が腫れたため歯科医に相談したところ、抜歯と言われました。抜いた後なのですが、どうするのが最も良いか、悩んでいます。インプラントを考えましたが、他の歯も丈夫な訳ではなく、いつ抜歯になるかわかりません。その都度インプラントをする訳にもいかず、入れ歯も考えています。1番奥の歯の場合、どのような入れ歯になるのでしょうか。それともインプラントの方がいいのでしょうか。歯科医師には、一本ぐらいなくたって何とかなるよ、と言われましたが、調べると上の歯が下がってくるとあり、何もしないのは不安があります。
担当医の回答
ご相談のメールありがとうございます。
中嶋歯科医院の浦井です。
左下の7番を抜歯するということを言われたわけですね。抜歯後の方針について、色々と悩まれているのですね。お口を拝見していませんので確実なことは言えませんが、わかる範囲でお答えいたしますね。
一番奥の歯を抜歯して何かを入れるとすると、一般的には部分義歯かインプラントの選択となります。また、抜歯したままにすることについても、7番目の歯は抜いて放置してももっとも影響の少ない歯とはいわれています。ですので、きちんと上下の歯のかみ合わせを精密に確認したうえで放置しても良いという判断であれば担当の先生がおっしゃる意見も一理あると思います。とはいえ抜いたまま放置するのは上の歯が下りてくるリスクがあるのも事実です。何らかの装置を入れた方が良いというのが一般的なお答えです。
ご質問いただいている入れ歯についてですが、人工の歯、歯肉色の樹脂、それに金属部品がつきます。手前にある歯にひっかけて使うものです。ただ、入れ歯は歯肉で噛むものなので上の歯が下がってこないように止めることは期待できても、しっかりと食品を噛むということは難しいと思われます。
しっかりと物を噛めるものを入れようと思うと、今回のケースではインプラントが第一選択になると思います。というのも、インプラントは骨としっかりと結合し、その上に歯が入りますので入れ歯と違い動くこともなく外れることもなくしっかりと物を噛めるからです。また、入れ歯は数年で作り直すことも多いですがインプラントは10年20年と長期に寿命が期待できます。
7番目を抜いた後にどの程度のかみ合わせの回復を期待するかにより入れ歯か、インプラントかを選択されたら良いのではないでしょうか。ちなみにインプラントは治療プランを立てるときには長期的な歯の寿命を見据えたうえで全体的に計画を立てるのが一般的なので、次々にインプラントを増やさなければいけない状況は通常は起こらないですのでご安心ください。
一度お口の状態を診せていただけましたらより詳しくご説明いたしますね。
他にも心配な点はいつでもメールでお聞きください。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日