レントゲンでは虫歯の状態は完全に把握できないのでしょうか?|お悩み歯科相談(記事)|石川県金沢市東山でインプラント行なう歯医者 中嶋歯科医院

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レントゲンでは虫歯の状態は完全に把握できないのでしょうか? CATEGORY虫歯治療

金沢市 32歳 女性

はじめまして。他の歯科医院で治療をしているものですが、納得のいかない点があるので相談させてください。 
ある歯科医院で1年前に虫歯治療をして被せものをした箇所が少ししみてきたので、レントゲンを撮って診てもらうと、その医師の方は「見た感じでは虫歯ではないし、1年前に治療をしているので、虫歯であってもそこまでひどいものではない」と言われましたが、気になったので詰め物を取って診てもらうと、神経に達する寸前くらいにひどい虫歯でした。
1.レントゲンでは虫歯の状態は完全に把握できないのでしょうか?

2.何年も前に他の歯科で治療した被せ物は今でも異常はないのに、その歯科医院で1年前に治療した被せ物は虫歯になったということは、1年前の治療が完全にされていなかったということでしょうか?その医師は「どうしても銀歯や白い被せ物でも隙間ができてしまうので、そこから虫歯になる」と言っていましたが・・・

3.また、その歯には薬を埋められ、3ヶ月後に薬が固まっていれば被せ物をし、固まっていなければ再度薬を塗り3ヶ月様子を診ると言われましたが、その様な治療方法は他の歯科でもされていますか?

4.今後治療をする際に銀歯や保険適用の白い詰め物よりセラミックを薦められましたが、耐久性に違いはありますか?

担当医の回答

こんにちは。中嶋歯科医院の中嶋顕です。
ご相談のメールありがとうございます。
治療した歯が再治療になってお悩みになっているわけですね。
実際に拝見したわけではないので確実なことは申し上げられませんが、わかる範囲でお答えさせていただきます。
まずはじめに理解しておいたほうがいいことは、虫歯の治療をした歯は、健康な歯よりも再度虫歯になる確率が高いということです。
その理由は、詰め物と歯の間には必ずミクロのレベルで隙間があり、その隙間には汚れがつまりやすく細菌も繁殖しやすいためです。
ですから、詰め物や被せものなどを入れる際には、われわれは出来るだけその隙間を小さくするよう、治療の精度をあげる必要があります。
また、患者様は、治療後は健康な自分の歯よりもブラッシングやメンテナンスに対する意識を上げなければなりません。
このことをまず御理解していただきたいと思います。

>> 1.レントゲンでは虫歯の状態は完全に把握できないのでしょうか?
→おはなしのように、神経に達するような虫歯の場合、通常レントゲンで識別できます。ただし、金属の下が虫歯の場合には金属の影になってレントゲンにうつらない場合もございます。このご質問に関しては、実際にレントゲンをみていないのでなんともお答えしずらい部分がございます。

>>  2.何年も前に他の歯科で治療した被せ物は今でも異常はないのに、その歯科医院で1年前に治療した被せ物は虫歯になったということは、1年前の治療が完全にされていなかったということでしょうか?その医師は「どうしても銀歯や白い被せ物でも隙間ができてしまうので、そこから虫歯になる」と言っていましたが・・・
→1年後に再度虫歯になるということは、先に述べたように、精度に問題があるか、ブラッシングやメンテナンスに問題があるかなどなんらかの異常があると思います。乳歯の場合にはいろいろな理由から1年で再治療になることはございますが、成人の歯ではよくあることではございません。おっしゃっるように虫歯をとりのこしている可能性もあると思います。ただし、今となってはなにが理由かを特定することは難しいと思います。ブラッシングや食習慣の異常などに問題がある場合もございますので、術者に責任があるかどうかを決めるのは難しいことです。

>>  3.また、その歯には薬を埋められ、3ヶ月後に薬が固まっていれば被せ物をし、固まっていなければ再度薬を塗り3ヶ月様子を診ると言われましたが、その様な治療方法は他の歯科でもされていますか?
→神経が露出してしまっているのでしょうか?そうであれば神経に痛みがでないかを判断する期間だと思いますが‥。固まるのに3ヶ月?それが聞き間違いでなく、正しければあまり想像がつきません。

>>  4.今後治療をする際に銀歯や保険適用の白い詰め物よりセラミックを薦められましたが、耐久性に違いはありますか?
→単純に詰め物の耐久性だけを言えば、金属が一番強く、その次にセラミック、一番弱いのが保険適応の白い詰め物になります。では金属が一番よいかと言えば単純にそういうわけではございません。保険の詰め物は先に述べた、隙間が少ない(やり方にもよりますが‥)というメリットがございます。またセラミックで使える型取りの材料や、接着剤は保険適応で使用できるものに比べ材質的に優れているため、隙間を少なくでき、また耐久性を増すこともでき、治療の精度をあげることが可能になります。 金属は強度はありますが、金属アレルギーの可能性などもデメリットもございますからね。
またそれぞれの方法で削る量や範囲も異なるため、虫歯の範囲や深さ、かみ合わせなどその時の状況によって、再治療になりにくくするための最善の方法は異なってくると思います。実際のその歯の状況に応じて、よく説明を聞いて、納得されたうえで治療法を選択なさってください。

またご質問やご心配なことがございましたら遠慮なくご連絡ください。

患者様より>----------------------------------------------------------------
中嶋先生
お返事いただきありがとうございました。
歯科での診察、治療はもとより、ブラッシング等のホームケアが大切なのですね。

3.また、その歯には薬を埋められ、3ヶ月後に薬が固まっていれば被せ物をし、固まっていなければ再度薬を塗り3ヶ月様子を診ると言われましたが、その様な治療方法は他の歯科でもされていますか?
→神経が露出してしまっているのでしょうか?そうであれば神経に痛みがでないかを判断する期間だと思いますが‥。固まるのに3ヶ月?それが聞き間違いでなく、正しければあまり想像がつきません。

これは本当に3ヶ月といわれました。「虫歯は神経が出るか出ないかギリギリのところまで進行しており、治療を進めるより神経を温存するのが何より優先」とのことで、薬を埋めた後「3ヶ月後にもう一度来てください」と言われました。
虫歯に驚き、言われるままに治療をしましたが、やはり不安がに思うことが多いので、もう一度今の歯科医院に行きお話を聞いてこようと思います。それでも心配であれば中嶋歯科医院でお願いするかもしれませんが、その際はよろしくお願いします。お忙しい中ありがとうございました。

記事監修:院長 浦井 一樹

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  • 1983(昭和58)年10月16日

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