酸蝕歯 治療 CATEGORY未指定
石川県 34歳 女性
長年、摂食障害で過食嘔吐を繰り返し今も治っていません。
近くの歯医者で酸蝕歯を常に見てもらってるのですが、どのような治療ができるのか、と思いメールしました。
担当医の回答
こんにちは。中嶋歯科医院の中嶋顕です。
ご相談のメールありがとうございます。
酸蝕症でお悩みなわけですね。
実際に拝見したわけではないので確実なことは申し上げられませんが、分かる範囲でお答えさせていただきます。
酸蝕症はその進行程度によって治療すべきかどうか決まります。
歯の溶けている範囲が、エナメル質内の場合には治療をせずそれ以上進行しないようにしていくことになります。
もう少し進行して、象牙質(エナメル質の内側の部分)にまで及んだ場合には、それ以上放置しても進んでしまうだけなので、被せものなどを行うことになります。
こただしこの場合、歯の削る範囲が大きくなることに抵抗があるかもしれませんね‥。
最近では、歯の裏側をコンポジットレジン修復(前歯の虫歯の時に詰めるプラスチックのことです)を行い、表側(唇側の見える部分)をラミネートベニア修復(セラミックを張り付ける方法)を行う治療法が海外では報告されています。
歯を削る量が少なかったり、神経を取る必要がなくなったりとメリットはありますが、まだ確率された方法ではないので歯の状況を診断して慎重に行う必要があると思います。
とにかく現在の歯の状況と、嘔吐の頻度などを正確に判断した上で治療法を決める必要があると思います。
摂食障害でおつらい思いをされていることと思います。その治療もうまくいって、歯も健康なれるときはきっときますからきっと大丈夫ですよ。
またご質問やご心配なことがございましたら遠慮なくご連絡ください。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日