口腔底粘液嚢胞(ガマ腫),手術の費用・期間は? CATEGORY口腔外科
神奈川県 22歳 女性
去年の秋に風邪を引く直前ぐらいから舌の右側の付け根に口内炎と思しきものが出来、放って置いたら、歯茎のほうまで大きくなり、血液が溜まっているのか赤黒くなって行きました。
ご飯を食べている最中にそれが破れて、これで少ししたら腫れも直っていくかなと思っていました。
しかし、小さくなったものの元に小さなふくらみが残っていたので、耳鼻咽喉科に行ったら、口腔底粘液嚢腫と診断されました。
あまり気になったり、大きくなったら手術が必要と言われたのですが、手術の費用・期間はどのくらいなのでしょうか?
また、その後も何度も腫れては萎んでいくのですが、その度に萎んだ状態でも少しずつ大きくなっています。
丁度リンパの近くなのか耳の辺りから頸にかけて違和感と腫れた部分とその周辺に痛みがあります。
これは取ったほうがよいのでしょうか?
担当医の回答
こんにちは。中嶋歯科医院の中嶋顕です。
ご相談のメールありがとうございます。
口腔底粘液嚢胞(ガマ腫)との診断を受けたとのことですね。
ガマ種は唾液の流出障害により生じるもので、導管の一部が外傷などにより損傷し、周囲組織中に唾液が漏出してできると考えられています。
治療法は嚢胞全摘出や開窓術が行われますが、再発を繰り返す例があるので、経過観察が必要です。
大きさによりますが、外来で手術を行うことができますし、時間もそれほどかかりません。
通院期間は、病変の大きさや、治癒に個人差がありますので、処置の前に担当の先生に確認してみてください。
費用に関しては、口腔外科でやる場合、保険適応ですので、1万円程度になると思います。
ガマ腫は大きくなると、舌が挙上し、、摂食・嚥下障害や発音障害、さらには呼吸困難になることもありますし、手術も病変が小さい時に行ったほうが負担が少ないと思いますので、早めに大学病院などの口腔外科を受診されることをお勧めします。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日