授乳を続けながら治療をしたいのですが可能でしょうか? CATEGORY親知らず抜歯
金沢市 31歳 女性
以前から下の親知らずに穴が空いていて、それがだんだん大きくなり痛みもでてきました。
治療をしたいのですが、現在4ヶ月の子どもがおり授乳をしているので、麻酔や痛み止めの服用が心配です。
できれば授乳を続けながら治療をしたいのですが可能でしょうか?教えて下さい。
担当医の回答
こんにちは。中嶋歯科医院の中嶋顕です。
ご質問のメールありがとうございます。
親知らずの痛みが、虫歯によるものであれば、虫歯の治療をすれば、痛みがとれると思います。虫歯の治療のために麻酔が必要でも、局所麻酔は特に母乳に影響はないと考えて大丈夫です。
親知らずの痛みが、虫歯ではなく、まわりの歯肉の炎症によるものであれば、炎症を抑えるために、抗生剤の服用が必要になることもあります。状態によっては薬を服用せずに、洗浄、局所への薬の塗布(これも母乳には影響しない)で炎症はおさまります。
また抜歯が必要であれば、抜くことは問題ないですが、抜歯後に感染予防のため、抗生剤の服用が必要になる場合があります。抗生剤を服用する場合には、少なからず母乳に影響があるとされていますが、どうしても必要な場合には母乳に移行しにくい種類の抗生剤を用います。
心配であれば、抗生剤が必要になった場合には、断乳することをお勧めします。抗生剤の母乳への影響がどれくらいあるかについては必要であればまた詳しくご説明します。
どういう状態の親知らずかわからないため、どうすることが一番いいかは、ここではお答えしかねます。
いずれにしても、あまり痛くならないうちに歯科医院を受診して下さい。今なら簡単な処置で、薬の服用もなく治療できるかもしれませんが、悪化してしまってからだとそれこそお薬が避けられなくなってしまいます。
その際には、大切なことですから、授乳中であること、母乳と薬の関係をしっかりと考慮してもらえる医院で納得してから治療を受けてくださいね。
またご質問があればご連絡ください。
患者様より>------------------------------------------------
お返事ありがとうございました。
薬と授乳のことが気がかりでしっかり安心して治療できる歯医者さんを探していました。
歯の状態もはっきりしていないのに詳しく教えていただきありがとうございました。
悪化しないようになるべく早い内に中嶋医院で受診させていただこうと思います。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日