歯が無いところの治療法,インプラント,ブリッジ CATEGORYインプラント
富山県 30歳 女性
下の奥から3番目の歯が両方ありません。
そのせいなのか、片方の奥から1番2番の歯が倒れてきて、最近かみ合わせがずれてきたようです。
直すとしたら、どんな方法があるのでしょうか?
また費用は一般的にどれぐらいですか?
担当医の回答
こんにちは。中嶋歯科医院の中嶋顕です。
歯がないことと、噛み合わせのずれで御心配されていますね。もともと永久歯がなかったのでしょうか?
最近若い女性で奥から3番目の歯が無い方が非常に多く、やはり同じような悩みをもって治療されています。
このまま歯のないところを放置した場合、やはり噛み合わせの乱れは進行してしまうことが考えられます。
場合によっては放置しても噛み合わせの乱れが起こりにくい場合もあるので、まずは無いところに歯をいれるべきかどうかの診断を行うことが必要です。
ここからは、奥から3番目に歯をいれる必要がある場合のご説明をさせていただきます。
歯が無いところの治療法としては、通常、ブリッジ(両脇の歯を削って、被せものをいれる。)、インプラント(無いところだけに新たに人工の根をいれる。)、義歯(取り外し式、部分入れ歯)の3つがあります。
どこまで知識をお持ちかわからないので、それぞれの細かい内容は省かせていただきますが、よく分からなければ細かい説明もいたしますのでご連絡ください。
ご年齢と女性であることを考えると、見た目、精神的にも義歯という選択肢は考えにくいので、ブリッジかインプラントのどちらかになると思います。
さらに奥歯2本のずれ具合によってはもとの位置に動かしてもどすような処置が必要かもしれません。ずれが小さければ、奥の2本はおおげさな処置はせずにすみます。
以上の話しをまとめると
・そのまま、歯をいれずに噛み合わせの変化が起こらないような調整を行う。
・保険適応のブリッジを入れる。
・保険適応外のブリッジをいれる。
・インプラントをいれる。
さらにそれぞれには奥2本の調整が必要な場合と必要ない場合がある。
といったところになります。それぞれの治療法には当然、利点、欠点があります。
一般的にかかる費用の話ですが、ブリッジは保険適応のものもありますので、2万円くらいの負担ですみます。ただし金属が見えるのを嫌う場合はセラミックなどの保険適応以外のブリッジになるので20万円程度かかってきます(片側で)。
インプラントは保険がきかないので、片側で30万円~40万円(材質、骨の移植が必要かどうかによって異なる)くらいの費用がかかってきます。
ここまでは文面での限られた情報からの一般的なお話をさせていただきました。
一人一人、お口の中の状態は微妙に違いますし、必要な治療も違います。あなた様にとって必要なこととずれがあるかもしれません。
まずは、お口の中とレントゲンから的確な診断を行い、自分にはどういう治療が考えられて、またそれぞれにはどのような利点、欠点があるかを理解していただくことが大切です。
そして、納得した上で治療をうけて、健康な状態を取り戻していただいてはじめてお喜びいただけると思います。
どこまで、歯の治療に御理解があるかわからなかったので、お返事が長くなって申し訳ありません。
これをうけてご質問はございませんでしょうか?
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日