前歯が噛み合わせなどの問題もあり歯周病とのこと、歯茎下がりの前歯があり、抜歯の歯医者と温存の歯医者での診断でした。 CATEGORY虫歯治療、インプラント
40代 女性
前歯が噛み合わせなどの問題もあり歯周病とのこと、歯茎下がりの前歯があり、抜歯の歯医者と温存の歯医者での診断でした。
いきなり削られ仮歯にされてしまいショックで、仮歯のままで隣とスーパーボンドでとめられ、そのままでいい、といわれ不安です。
別の歯医者にいくと、抜歯してインプラントといわれましたが、ほかにc3の虫歯1本、銀歯の下にc2の虫歯、全ての歯が虫歯でした。
インプラントをさきにやった方がいいといわれましたが歯周病の歯にインプラントできるのでしょうか。
虫歯から治した方がいいのでしょうか。
担当医の回答
ご相談のメールありがとうございます。
中嶋歯科医院の浦井です。
治療の経過をお聞きしましたが、いきなり削られてしまいとても驚かれたでしょうし、不安な気持ちになるのも当然に思います。お気持ちお察しします。
仮歯をスーパーボンドで固定したままでいいと言われてもいるんですね。その歯医者さんはそれで治療完了ということなのでしょうか。だとすると、あくまで状況を伺った範囲での想像ですが、一時的な延命治療をしているだけのような印象を受けます。固定は一時的に行うもので、通常仮歯のままで完了とはならないはずですから今後の治療予定もしっかりと確認された方が良いかもしれません。
治療方針についてですが、歯医者さんによって正反対の意見に分かれているようですが、歯周病があるという点は診断が共通しているのですね。歯の状況がわからないので確実なことは言えませんが、今ある歯を限界まで延命していこうと考えると一旦歯を温存するという方針になるでしょうし、長期安定性を重視するのであれば長期もたない歯は積極的に抜いて長期安定するインプラントを選択する、という方針になることも歯医者としては理解できます。また、歯周病の歯にインプラントができるかどうかですが、歯周病があってもきちんと治療すればインプラントは可能な場合がほとんどです。ただ、インプラント治療を優先する理由は先生から詳しくご説明をうけていますか?通常は進行している歯周病がみられる場合には歯周病の炎症コントロールを優先的に行います。後に行うインプラントへの感染リスクをなくすことがその理由です。ですから何か理由があってインプラントを優先し、その根拠がしっかりとご説明されていればよいのですが、早く歯を入れたいためだけに無理してインプラント治療を早めることはあまりお勧めできません。
全体のお話を伺いましてどちらの歯医者さんも治療方針の共有が不十分なような印象をうけました。一度しっかりと相談されるのが良いのではないでしょうか。歯周病治療を優先するのか、虫歯治療は緊急性がないのかなど、色々確認できれば安心ですしね。
一般的なお答えになりますが、ご参考ください。
他にも何か不安なことがありましたらいつでもメールでお聞きくださいね。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日