歯に強い痛みがあり、食べ物を食べることも歯の加圧で痛みがあること、熱いものは特に痛みが増強しました。 CATEGORY虫歯治療
20代 女性
数年前に治療した歯が冷たいもの、温かいもので歯がしみることがあり受診しました。レントゲンの結果、虫歯が見たあらないので知覚過敏と診断され、経験をみることになりました。しかし、半年後同じ歯に強い痛みがあり、食べ物を食べることも歯の加圧で痛みがあること、熱いものは特に痛みが増強しました。夜も30分毎に痛みで目が覚めて眠れない程です。その為、冷たい水を飲むことで痛みを緩和させてしのいでいました。
再度、歯科を受診し、「以前虫歯の治療をした歯の虫歯が酷くなっており、神経を取り除く処置が必要です。」と言われました。
私は半年前に受診した際に、分からなかったのか…もしくは開放してみることはできなかったのと疑問があります。
担当医の回答
ご相談のメールありがとうございます。
中嶋歯科医院の浦井です。
眠れないほどの痛みが出てしまったのですね。痛みを繰り返し経験されてとてもお辛かったですよね。お気持ちお察しします。
虫歯が見当たらないと言われたにもかかわらず、半年後の受診では一転して虫歯がひどくなっていて神経を取り除く処置をするというご説明を受けたわけですね。虫歯が見当たらないと言われていたのに急に神経を取り除く治療をすると言われたら、不安な気持ちになるのも当然のことです。
詳しい状況がわからないので確実なことは言えませんが、考えられることをご説明しますね。
前提として数年前に治した虫歯治療がそもそも歯の神経にかなり近い部分まで削っていたことが考えられます。歯に詰めたセメントなどでギリギリ保護されていた歯の神経が何らかの刺激で神経が過敏になるとご自身で経験のある通り、冷たいもの温かいものがしみるという症状がでます。いわゆる知覚過敏です。ただ、神経そのものはレントゲンではただの影(透過像:とうかぞうと言います)として写るだけで神経が元気か、炎症しているかはレントゲンでは判別できないのです。ですからその時点で担当の先生は単なる知覚過敏と診断したのだと思われます。症状が、冷たいもの温かいものがしみるという軽いものであればそれだけを理由にして即座に神経を取り除く処置を決断することはもしかしたら難しいかもしれません。知覚過敏の処置で神経を取り除く処置をするのはやりすぎの治療となってしまうおそれがあるからです。
その後、再度何らかの刺激が加わり、神経が炎症してしまい歯髄炎というとても強い炎症に悪化してしまったと考えられます。こうなってくるととても強い痛みが生じ、待っていても改善しないことが殆どです。ですからこの時点で神経を取り除く処置を決断することになります。
あくまで推測になりますが、状況が変化して神経を取り除く処置が必要になってしまったのだと思います。ただ、最初の時点で症状の悪化が見られれば神経を取り除く処置をする可能性があるという説明があったら良かったですよね。治療の診断に関しては、私も同じ診断をすると思いますし、妥当かなと思います。
色々心配でしょうし、他に何かあればいつでも聞いてくださいね。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日