骨粗鬆症薬のボナロン錠と血液サラサラ薬のプレタール錠を服用しています。抜歯しなくてはならないと思うのですが服用の薬を中断しなくてはならないのでしょうか? CATEGORY未指定
石川県金沢市 70歳 女性
現在、骨粗鬆症薬のボナロン錠と血液サラサラ薬のプレタール錠を服用しています。
時々、昔に治療した歯が痛くなるので治療をしたいのですが多分、抜歯しなくてはならないと思うのですが服用の薬を中断しなくてはならないのでしょうか?
担当医の回答
ご相談のメールを拝読致しました。噛むと響いてたり、何もなくてもジーンとしたりしていませんか。昔、治療した歯に痛みが出たとあっては、さぞご不便な生活を強いられているのではないでしょうか。
「多分、抜歯をしなくてはならない」とお書きになっておられますが、これまでにも同じような経過で抜歯になったことがあったのでしょうか。大切な歯のことですから、とても心配ですよね。当院では、詳しく検査した結果として、抜歯しか方法がない場合を除けば、できるだけ歯を残して長く使って頂く方針で治療していますよ。
仮に抜歯になった場合、休薬が必要かどうかは、検査と問診をさせて頂いた上で、慎重に決めさせて頂いております。決してご自分の判断で休薬されないように、どうぞお願い致します。
ちなみに当院では、骨粗鬆症のお薬に関し、日本口腔外科学会を含む6学会共同で作成された「顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2016」に基づき、治療を進めさせて頂いております。
近年では、骨粗鬆症のお薬も、また血液サラサラのお薬も、休薬で得られるメリットよりもデメリットの方が大きいという考え方が主流で、そのまま服薬を続けて外科処置を行なうケースが多くなっています。当然、止血はしっかりと行ってからお帰り頂きますし、通常の処置よりも慎重に術後の経過観察をさせて頂きます。
仮にすぐに抜歯ができない場合でも、可能な限り、痛みを軽減する処置を致しますので、どうぞ安心してご来院して下さい。
中嶋歯科医院 中嶋顕
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日