大学病院で再殖手術を受けましたがグラグラし始め、抜歯しかないと言われていますが、まだ抜かなくて良い可能性はあるかと思いメールしました CATEGORY虫歯治療、口腔外科、インプラント
東京都杉並区 50代 女性
8ヶ月程前、大学病院で再殖手術を受けました。歯の破折と根管もかなり傷んでいたのですが、生着しました。近くの病院で土台と被せものをしてもらったのですが、グラグラし始め、取れてしまう寸前に。CTでは、もう歯の周りが黒く骨がないので、抜歯しかないと言われていますが、まだ抜かなくて良い可能性はあるかと思いメールしました。幾つか相談した先生全員が難しいだろうとのことでした。上4番、両隣は元気な歯です。何がお勧めですかね?ワイヤーなし入れ歯、接着ブリッジ等、検討してます。
お返事頂けたらありがたいです。
担当医の回答
ご相談のメールありがとうございます。
中嶋歯科医院の浦井です。状況を言お聞かせいただきますと、今の状況から何らかの処置を行うことで再定着する可能性はとても低いと思われます。歯が動揺し歯と骨の結合はない状態ですのでもう一度意図的再植を行っても定着は期待できないですので、大変心苦しいことですが、今回のケースでは抜歯という選択肢は妥当なように思われます。ご期待にそえるお答えができず申し訳ございません。
また、実際の治療に関しましては、色々と選択肢がありますが、歯を削ることをお許しいただけるかどうか、何を優先するかで選択していただくのが良いと思います。例えば、噛む機能も優先したいし、歯を削ることも避けたいということであればインプラントが一つの選択肢となるでしょうし、歯を削ることは避け、インプラントの手術もしたくないという要望がおありでしたら義歯という選択になるかと思います。インプラントほどではなくともある程度しっかりと噛めるものを入れたい、多少歯を削ってもよいという状況であればブリッジが選択されると思います。
すごく悩んでいて、すぐに決めきれないけれど一旦何か入れておきたいということだったら保険の適応になる義歯というのをお勧めします。いったん義歯を入れておけば後から別の治療を行うことも可能ですからね。
このあたりは担当の先生ともじっくりと話をされて後悔のない選択ができると良いですね
他にも心配な点、不安点があればいつでもメールでお聞きください。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日