被せものの下で虫歯が進行してしまい抜歯しなければなりません。 抜歯後はインプラントにする予定です。 CATEGORY口腔外科、インプラント
女性
被せものの下で虫歯が進行してしまい抜歯しなければなりません(左下6番)。
抜歯後はインプラントにする予定です。
相談させて頂きたいのは抜歯時に隣の歯に影響が出ることは無いかということなのですが…
担当の先生にインプラントの手術より抜歯のほうが大変だな~と言われたので益々不安になっています。
動揺が全くなく根も深くまで埋まっているように思います。難易度が高いのかなぁと…
心配なのが隣の5番の歯です。神経を取っており、何回か治療を繰り返しているのでかなり脆くなっていると思うので6番を抜歯するときに5番の歯根に当たってしまったり等、悪影響を及ぼすことは無いのかというのが心配なのですがそのようなことは無いでしょうか?
5番はいずれ歯根破折などして抜歯することになるだろうなとは思っているのですが諦め悪く少しでも長持ちさせたいなと思ってしまっています。ご回答頂けると幸いです。よろしくお願い致します。
担当医の回答
ご相談のメールありがとうございます。
中嶋歯科医院の浦井です。
左下の6番を抜歯されるのですね。とてもお辛い決断だったことと心中をご推察します。
頂いている質問ですが、当該の歯および周囲の歯の状況がわかりませんので断定的なことは言えませんが、通常は歯と歯の間には歯槽骨、つまり歯を支える骨が存在していて歯を抜くときに加える力は歯槽骨で受け止められますから、ダイレクトに隣の歯に伝わってしまうということは無いと思われます。ですので、6番を抜くときに5番の歯根を強く押してしまうということは起こらないと思われます。
また、歯を抜いた後には必ず炎症が起こりますので、炎症の広がりによっては抜いた歯を中心として周囲も一時的に影響を受けることはありますが、それは抜歯の炎症の治癒とともに収まりますのでご安心ください。具体的には、抜歯した周囲の歯がすこし浮いたように感じる、かむと少し違和感がある、抜歯した周辺の歯茎が腫れた感じになる、などの症状です。
丁寧に抜歯すれば周辺の歯への悪影響は生じませんし、念のため担当の先生にも手前の5番が心配である点をお伝えいただいて処置に臨めばなおのこと安心だと思います。
といっても、ご不安はいろいろおありでしょうから何か不安点や疑問点があればいつでもメールでお聞きくださいね。
末筆ながら一日も早く治療を終えられて歯の健康を回復されることを願っております。
- 記事監修:中嶋 顕
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略歴
- 2002年3月 東京歯科大学歯学部 卒業
- 2002年4月 慶応義塾大学医学部歯科口腔外科 入局
- 2004年4月 平井歯科医院(東京都)
BIOインプラントセンター(東京都) - 2006年4月 湘南デンタルケアーインプラントクリニック(神奈川県)
- 2008年4月 中嶋歯科医院・金沢インプラント 開設
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所属
- ITI(International Team for Implantology)メンバー、公認インプラントスペシャリスト
- 日本口腔インプラント学会会員
- 湘南インプラント研究会員
- 記事監修:院長 浦井 一樹
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略歴
- 2002年4月 新潟大学歯学部 入学
- 2008年3月 新潟大学歯学部 卒業
- 2008年4月 新潟大学医歯学総合病院 入職(歯科医師卒業後臨床研修)
- 2009年4月 公益社団法人石川勤労者医療協会城北歯科 入職
- 2014年4月 城北歯科 所長就任
- 2019年5月 城北歯科 退職
- 2019年6月 医療法人社団慈恵会 中嶋歯科医院 入職現在に至る
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所属
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生年月日
- 1983(昭和58)年10月16日